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○神紅鵺の狂的な日々

8月某日…
東京都──新宿。
 私、天剣・神紅鵺は何やらヤクザに因縁つけられて路地裏で争うことになっていた。
まったくエルヴェイルのヤツ、この手の組織から金を強奪するなどと面倒なことを…
隠蔽に来た私がこんなのに絡まれたじゃないか。
「おい、手前、聞いてんのか!?」
「…五月蝿いな」
とりあえず先程からノイズを撒き散らしている男の頭を掴み、ビルの壁に叩き付ける。
グシャアとか音がして頭蓋骨が変形する。
魔皇の力というのは便利なものだ。私の様な者でも十分に戦える。
さて、静かになった。ではエルの片付けに…いや、ついでにこいつの組も潰すとしよう。
別に悪人が減って困るヤツは悪人以外いないだろう。どこぞの誰かも悪人に人権は無いと言っているし。
この辺の組っていうと…適当に暴れていればその内当たるだろう。

………

──3時間後
「脆い、脆過ぎる」
死屍累々といった有様の何処ぞのヤクザの事務所に私はいた。
適当に処理していったものの、エルが金を奪った組織には当たらなかった。
「港に行って見るとしよう」

……

 とりあえず港に来て見た。
何やら都合よく取引の現場を確認。
「塵掃除開始…」
真テラーウィングを展開し急上昇。月をバックに襲い掛かる。
突然の襲撃に動揺する有象無象。
一人だけ落ち着き払っているヤツが居るな…
そいつに狙いを定めて襲い掛かる。
「喰らえっ! 」
「ほう…」
魔皇か。咄嗟に軌道をずらしヤツの斬撃をかわし、すかさずバッドライトニングを放つ。
周りの一般ヤクザ達が悲鳴を上げて黒焦げになる。
さて、どうする?
「っ!! 」
咄嗟に後ろに転がってかわす。
余り余計なことを考えている暇は無さそうだな…
近距離専用の武器が欲しい所だが…狂冥の呪詛を置いて来たのは失敗だったか。
そのまま転がり、真深遠の魔鏡を周囲に展開。
…これ夜に使えるのか?
「モーントシャイン」
月光を収束して照射。やはり日中のほうがいいか…
そこでいきなりヤツの背後から砲撃。後頭部に金属球が激突。
続けて石が次々と投付けられる。
「エルヴェイル、タイミングを計っていたな」
「ふ…最高のタイミングで現れたほうが敵に与える心理的効果が大きい」
「く…伏兵だと…」
「私は一人だと言った覚えは無いな」
真怨讐の弓に先程殺した奴等の怨念を集め、放つ。
そしてその間に近付いて来ていたエルヴェイルと合流。
「アウフ・ヴィーダーゼン」
殲騎を召喚し、ヤツを握り潰す。
「待て貴様卑ky」
グシャ
「逢魔を連れていなかったとは運が無かったな」
さて、倉庫の中身を処分してシュテルンに帰…む?
上空から何か飛んできた。
かなりの速度でそいつはやって来ると目の前に降りる。
それはネフィリムと思しき機体だった。殆ど骨格に近く、内部機構が剥き出しに近いが、恐らくはネフィリムだろう。
黒いフレームに蝿のエンブレム…何処の機体だろうか?
「此処で何があった? 何やら金色の目立つ機体が見えたから降りて来たが」
「犯罪者を叩き潰しただけだ。そこの倉庫に奴等の犯罪の証拠が入っていると思うぞ」
とりあえず質問に答える。別にいきなり襲ってくることは無いだろう。
「そうか。犯罪撲滅に協力感謝する」
「……あっさり納得したな」
「休暇中だし、余計な騒ぎに首突っ込みたくないんだ」
「私用でネフィリム持ち出すなっ! 」
反射的に突っ込んでしまった。
「休暇とこいつの調整と兼ねている。何より旅費が浮く」
………神帝軍には何か根本的な問題がある気がするのは気のせいだろうか。
「……何故か非常に疲労を感じる。帰るぞ、エルヴェイル」
「あ、ああ…」
とりあえず飛行ユニットを展開し其処から飛び去る。
もうこんなヤツと会うことが無ければいいが…

Ende(独語)


○神紅鵺と黒い蝿の天使による災害報告

9月某日
 私は日本海の某島にいた。
何でこんな処にいるかというと…
私の前にいるジェイド・メタリオンという男にのせられたせいだ。
報酬につられて戦闘データを取る為の模擬戦を受けたらこんな処まで連れてこられた訳だ。
「こんな処で騒ぐと半島の某国と日本の関係が悪化するぞ」
と、一応突っ込んでみたら(私にとってはどうでもいいことだが)、
「北の方を君が潰してくれたら我が偉大なる大統領閣下もさぞかしお喜びになるだろう」
などと抜かしやがった。ジョークだと言っていたが。
だが笑えないぞ、そのブラックジョーク…
まあ、そんなことは置いといて、私のフィンスタニストリューグビルトと奴のブラックフライが無人島で対峙した。
みたところあの機体は遠距離戦用の様だ。あれを相手にするのに魔皇殻の射程では不十分だろう。こんなことならエルに核とか準備させるんだった。
「来るぞ! 」
余計なことを考えてる場合ではない。
私は機体を操り奴の放ったビーム砲を寸での所で躱す。
「やはり射程は向こうのほうが上か」
接近戦を挑んだほうが良さそうだ。そう判断しゼロシ…違った、普通に突撃する。
数発当たるがアクティヴバインダーで弾いた。
「飾りじゃないのか。なるほど」
やはり飾りだと思っていたのか。それにしては余り驚いていない様だから気付いていたのか。
そのまま近付きゲッ○ーサイトもといヘルタースケイルで薙ぐ。
躱された。
すぐに引き戻し続けて突く。
左肩を掠めるだけに止まる。
「ちっ、決め手に欠けるな…スロウ○ンサーとか欲しいぞ」
「Sマ○ンのほうが良くないか? 」
「そうかもしれんな」
無いものは無いのだから仕方ないが。
ブラックフライの砲身に光が灯る。近過ぎる…追撃を諦め間合いを取りバインダーを展開しビームに備える。
「エネルギー充填完了、MAXシュート! 」
砲身よりほとばしる光破。バインダー損傷率58%…後方に余波が飛び、何か何処かの船が沈んだ気が…いや、気のせいだ。(断言)
この攻撃は…
「DFと同じ属性の重粒子ビーム? そんなものを造っていたというのか」
「よく解ったな」
「自身と同種の力位解って当然だろう」
「なるほど」
しかしあんな攻撃に何発も耐えられんな…とっととけりをつけた方が良さそうだ。
シュピーゲル展開。真朧明蛍発動。ゾンネシュトラール準備。
…集光完了。
「焼き払え!! 」
光条が奴の外装を焼く。
倒すには足りんか…第2射準備。
テラーウィングを展開して空中に浮かぶ。
…いかんな…バインダーが持たんか。
太陽を背にして焼き払うとしよう。
って相手も飛べるのか。
「ちぃっ、堕ちろ」
いきなり体当りを仕掛け、怯んだ隙に海面に投げ付ける。
よし、何処かの船1隻撃破じゃなく奴に隙を作ったぞ。
すかさずゾンネシュトラール第2射。
更に接近して斬りk
「ぐ? 」
時間を掛けすぎたのかMAXレーザーの第2射が来た。
「エル、損傷チェック」
「バインダー使用不能。脚部30%、ウィング10%、右腕部17%、左腕部24%」
「割とヤバイな…バインダー、スカートパージ、突撃」
急突進して斬撃。右腕を斬り落とした。続いて掴んで何処かの船の残骸に叩きつけ、ゾンネシュトラール、真朧明蛍、フリューゲルシュトゥルム。
奴が放ったMAXレーザーとエネルギーがぶつかり合い、そして爆発した。
結果は…
「連続は無理だった様だな」
煙の中より現れる大破したブラックフライ。
「これだけやれば十分だろう。約束の物は後で送ってくれ」
返事を待たずとっとと機体を発進させる。
「帰るまで持てば良いがな…」
「帰りたいが何か来た様だぞ」
「戦闘機? 気が早いな。邪魔だから潰すか」
そうして私は最初のターゲットに狙いを定めた。


○砲火の竜姫

吹き飛ぶ家屋。火に包まれる町並み。苦悶の表情で息絶えた数多の屍。飛び交う怒号と悲鳴、砲火。
その中に在ってただ独り、少女が立っていた。
血に染まったその姿は一見すると満身創痍に見える。
しかしそれらは返り血に過ぎず、人の身では彼女を傷付ける事は叶わない。
死と破壊の中に在るその姿は、ある意味では美しく、同時に現実離れした異様さを醸し出していた。
「脆いものだな。人間とは」
上層部の意向で某国の紛争地帯に行き、其処でテロリストに手を貸し、ある程度の期間の後にその組織を潰して機密保持。
そんな実地テストが終了したところである。別段その頃は自身の兵器としての存在に疑問を持たなかった。
あいつを見たその瞬間に兵器としての我は変質したと思う。
さて、それを認識したのはいつ頃だったか?
そんなモノ覚えているはずは無いか。
その光景を夢だと解って冷静に分析している自分に苦笑する。
だが…まだ夢など見る機能が残っていたとはな。
すでに大半を侵食されたモノに夢を見れるとは。
いや、唯単に猶予の無さに焦っているだけか?
…余計なことを考えている場合ではない。夢など泡沫のもの、その中での時間すら惜しい。
過去の自身を視たことにも何か深層意識レヴェルで想いが残っていたのかもしれん。
目的を達成する為の参考に出来る可能性も無きにしも非ずか。


ああ、今度はあの時か。
しかしよくもあのようなものを造ったものだ。狂気も生物の性か?
だがあんなものを平然と使うあたり、奴の非凡さと異常性を際立てているな。


またか、矢張り夢は夢に過ぎんか。
いや、矢張り焦りか恐怖の様なモノの類か。…恐ろしいなどと思ったのは初めてかもしれん。
ふむ、自己の心理分析にはなったな…
む、目が覚める様だ。恐らく寝覚めは不快だろう。


………


「…矢張り敵に成り得る存在は消しておくべきもしれん」
心理分析の結果、場合によっては独自に行動を開始する必要性を認識した。
…恐らく今感じているこの感覚が不快という感覚なのだろう。余り経験が無いから良く解らないが。
消す方法は恐らく無いであろうから難儀なモノだ。
「まったく、報われぬと知ってなお求めるとは、どうしようもなく末期だな」
自嘲の混じった笑み。
別に自分の選択を後悔する気は無いが。
さて、行動を開始せねばなるまい。


○星の異端者の残滓。機械の願い、想い。

 何も無い暗闇──遥かな彼方に幽かに星々の光。
宇宙(ソラ)を彷徨う黒き異形のモノ。全長10kmを越える、生物的で同時に機械的な宇宙船。かつて栄えた文明「ヴィンターアルヒェ」の遺物、箱舟にして戦船、機械軍を統べるモノ、機械遣いの使徒、其の名はシュテルンケッツァー。
「主……」
その船、シュテルンケッツァーは何度目だか知らないが呟きを洩らした。
「主…………」
彼女──機械に性別は無いのだが船は女性名詞で呼ぶべきか──は、更に呟いた。もうとうの昔に死んでしまった主の名を、聞き取れない程──聞く者等いないのだが──小さく。
 ヴィンターアルヒェの機械知性体は人間とは異なる種族に創られた故精神構造は異なるが感情を持つ。
しかし、彼女の思いは地球の生物に近い。ただ、それが恋かと言うと違うだろう。そうも見えるが、親を慕っているとも見えるし、主君への忠義とも見える。すりこみで親と認識したものの後を追っているだけの様でもあり、光に誘われる虫の様にも思える。
 その思いが何なのかは解らないまま彼女は主の幻影を追っていた。それだけが存在意義であるが為に、世界の法則を書き換える力を探して永劫に彷徨っていた。主の果たせなかった事を、もう意味等無い事を。
 意味?
機械に意味も理由も要らない。命令を失った時点でもう彼女に存在理由等無いのだから。
人間の感情を識ったのも主からなのだから、最も永く近くにいた主の後を追い掛けるのも道理かも知れない。
ただ、寂しいとは如何云うモノなのかを理解したソレは主が願い、叶わなかった闘争を引き継ぐ事にした。
 成功確率?
其の様なモノは意味等為さない。ただ実行あるのみである。
 禁忌?
世界が生んだといえる生物には禁忌かも知れないが“人”が生んだ機械には関係の無い事。
 敵?
そんなものは焼き払い、粉々にしてしまえば良い。その為の力はある。

 さて、如何すれば私は世界を革命出来るのだろうか?
何時果てるとも知れない思索。答えは未だでない。
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